暦の上では12月、ロボット夢見るセプテンバー
シネマサンシャイン沼津で「ロボット・ドリームズ」を見てきた。アース・ウインド&ファイアーの「セプテンバー」を使っているのに、おお、と思う。一切セリフのないこの映画で、この曲の歌詞がセリフ替わりでもある。もう一度この曲が印象的に使われるのに感激。この曲をこのように使っていることだけで大好きになってしまう作品である。実写映画的なカット割りが良い。タイトルの「ドリームズ」は名詞ではなくて動詞であることに途中で気づく。画面の片隅で色々オマージュを捧げているようなのであるが、その中にマジンガーZがいるように見えた。
スペインの実写映画監督がアニメも作る、ということでは、フェルナンド・トルエバの「チコとリタ」(2010年)というキューバ出身のジャズ・ピアニストを描いた作品を思い出す。この作品はとある映画祭で一度上映されただけで一般公開されなくて、輸入盤DVDで見たのだけれど、音楽と一体となったアニメーションが心地良かった点では、「ロボット・ドリームズ」と共通する。スペインのアニメーターでこの両方に関わったという人はいるのかな?
この映画を見た日、サングリア沼津店に行き家族でスペイン料理ランチ。サングリア沼津店が来年の1月半ばに閉店してしまうと聞き、妻の還暦祝いを兼ねて、閉店を惜しんだのであった。スペインが主な舞台の「サラゴサ手稿」も読んでいるところなので、スペインな半日であった。
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